「わびさび」というものが自分には全くないので、身に着けるべく盆栽を始めることにした。
盆栽キットもなんてものもあるけれど、せっかくなのでその辺の松ぼっくりから発芽させたよ!
みんなも自分好みの盆栽を作って「わびさび」マスターになろう!!いえい!
最初に
よくショッピングモールの雑貨屋さんにこんなものが売られている。
松の種と土と鉢が一緒になった盆栽キットだ。大体500円くらいで、手軽に盆栽を始められる素晴らしい商品だと思う。でも松ってその辺に生えているから、買わなくても種は手に入れられそう。
あれ?でもそもそも松の種ってなに??どこにあるの??どんな形なの??そういえば全然知らない。
松ぼっくりはもちろん知っているけれども、あれって種そのものじゃないもんね。
ということでGoogle先生を使って調べてみた。
どうやら上の画像のように、松ぼっくりの鱗みたいなところ「種鱗」の狭間に種が入っているらしい。
小学校の理科でも習ったが、松は針葉樹で裸子植物。そのため種子が子房に包まれた形での果実は持たず、代わりにこのような種子が種鱗で囲まれた「球果」というものを形成するとのこと。
ちなみに松ぼっくりはこの種鱗が開いたり閉じたりするが、それは効率的に種を撒くため。
雨が降っているときなど湿度が高いときは種が遠くに飛んでいかないため種鱗を閉じ、乾燥しているときに種鱗を開いて種を撒くんだって。とても勉強になる。
ちなみに種は遠くに飛んでいきやすいように特殊な形状になっているよ。植物って賢いね、めちゃ機械的だよね。
松の種を手に入れる
松ぼっくりとは何たるやが少し分かったところで、松の種を探しに行くぞ。
松は種を撒くのが10月ごろなので、それ位の時期に松の木に採取しに行こう。
でもでも他所の土地の松ぼっくりを勝手にもぎるのはNG。松の木が傷つく原因にもなるからね。
ということで落ちている松ぼっくりを拾うようにしよう。嵐の後に松の下を見に行くと意外と落ちてるよ。自分は知り合いの家の松ぼっくりを分けてもらうことにした。
左側は既に種鱗が開き、中の種が撒かれ始めているもの。右側はまだ緑色で種鱗も全く開いていないが、それでも大丈夫。風通しの良い場所で2週間程度放置しておけば種鱗も開き、問題なく種を採取できるぞ。
そして茶色の松ぼっくりを揺らしてみると…
ひとつの松ぼっくりにつき20~30個程度採取できた。
ちなみに種ひとつひとつに羽のようなものがついている。
この羽があるおかげで種が遠くに飛んでいくんだね!
発芽させる
種が入手できたので、次は発芽させていくぞ!
実は種の中には中身が詰まっておらずハズレの種も混じっている。
それを見分けるために、まずは種を水に漬けていく。
一晩ほど放置しておくと一部の種が沈んでいく。この沈んだものが発芽の可能性がある種となる。
総数の2割程度が沈んだかな。
あとは水に沈んだ種を土に撒いて、土が乾かないように管理しておくだけ!!
2週間程度経過したところで…
盆栽にする
最後に盆栽っぽくしていこう。松の苗と小さい鉢、そして苔を準備する。
苔は交差点の路肩に生えていたのでジロジロ見られながら採取してきた。
まずは採取してきた苔を水で洗浄する。
次に苗を鉢に移し替える。苔は鉢の大きさ分にカット。
はみ出た苔は竹串などで鉢の中に押し込んで、整形したら完成!!
ということでミニ盆栽が完成した。
これから松はどんどん大きくなって、こんな鉢じゃすぐに手狭になってしまうのだろう(すでに手狭かも…)
成長スピードに合わせて引っ越しさせてあげよう。
盆栽は一生もの。長く続く趣味をお探しの方は参考にしてみてね!!
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