世の中には色んな革加工品がある。
有名どころで言ったら牛革とかワニ革とか…でも鳥革ってあんまり聞かない。
気になるので作ってみたよ!
最初に
そもそも鳥革加工はあるのだろうか…??
調べてみるといろいろと出てきた。
ダチョウであったりヒクイドリであったりニワトリであったり、鳥革の商品化はされているみたい。
鳥肌なんて言われているように、羽毛を抜いた後のボツボツとした模様が他の革にはない特徴なのだろう。好みは分かれるとは思うが、なかなか面白い素材だと思う。
そんな唯一無二の特徴を持っている鳥革、なんでそんなにメジャーじゃないんだろう??
実際に鳥革を作ってみたら分かるかな??
鳥革加工の手順
ということで鳥革を作ってみよう。
①鳥皮の調達
今回は身近で調達しやすいニワトリの皮を使おう。
近所のスーパーで鶏もも肉を購入したぞ。
②身・脂の除去
見てわかる通り、皮に身や脂が付着しているので、これをこそぎ取っていく。
が、これまた見てわかる通り、鳥皮は結構薄い。
実際に包丁で脂をこそぎ取ろうとすると、皮が破れてしまう。
皮が薄い&脂が多い。これが鳥革がメジャーにならない理由なのだろう。う~ん悩ましい。
とりあえず無理ない範囲で皮を綺麗にしていこう。
③洗浄する
皮の表面を洗浄していく。
④鳥皮の脂を除去する
ここまでやってはみたものの、皮にはまだまだ脂がついているので何とかして除去したい。
料理の時は鳥皮を焼くことで脂を除去するよね…だったら今回も熱を入れて脂を除去できるのでは?
調べてみたところ鶏脂の融点は30℃~とのこと。
30℃以上かつ鳥皮が熱変性しない温度まで上げてみよう。
脂の融点 | 加熱温度 | 熱変性温度 |
30℃~ | 40℃ | 50℃付近~ |
今回は炊飯器の保温機能で40℃に加熱・保温(3時間)してみたよ。結果がこちら!
温度が低いのかなあ。これ以上加熱して熱変性しちゃっても悲しいし…
⑤皮を鞣す
脂が思ったより除去できないが、ひとつ思いついた。
皮はなめされることにより、熱耐性が付与されるのだ。皮を鞣したあとであれば、もっと温度を上げて脂をより除去できるのでは??
脂の融点 | 加熱温度 | 熱変性温度 | |
鞣し前 | 30℃~ | 40℃ | 50℃付近~ |
鞣し後 | 30℃~ | 60℃ | 70℃付近~ |
鞣し後だったら、鞣し前より20℃高い温度で加熱できる??知らんけど。
ということでまずは鳥皮を鞣していく。
そして熱を通していくぞ!同じく炊飯器にて加熱(60℃)&保温。
⑥乾燥&加脂
乾燥させた後に油を塗りこんでいく。
ただやっぱり鶏脂が抜けきっていなかったのだろう、加脂しなくても十分柔軟性がある。
ちなみに臭みなどはまったく感じない。
ちゃんと鳥らしさが残った革を作ることができた!
でもやっぱり革の薄さに加工の難しさを感じる。だからダチョウとかヒクイドリとか大きい(皮が厚い)鳥が主に加工されているんだね。
加工
鶏でできた薄~い革で何が作れるかな??
加工案①:コースター
一番シンプルだよね。布などでしっかり補強しながら作ってみよう。
加工案②:ボタン
薄いという特徴を活かして、クルミボタンを作ってみよう。
このボタンを使ってアクセサリーとかマグネットとか作れるね。可能性は無限大!!
まとめ
薄い革は革でいろいろと使い道がありそうだ。
みんなも好きな鶏肉でオリジナルグッズを作ってみよう!食べるだけが鳥皮じゃない!!
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