この前博物館のお土産コーナーでこんなものを見つけた。
貝象嵌!!物自体は知っているが読めない、”かいぞうがん”と言うそうだ。
キラキラした貝殻が木材にはめ込まれており、ラグジュアリーな見た目となっている。
これって家でも作れないのかな。ものは試しだやってみよう!!
貝象嵌ってなに??
そもそも象嵌とは、”象る(象る)”、”嵌め込む(はめこむ)”からきており、ひとつの素材に異なる素材を嵌めこむ工芸技法だ。貝象嵌だったら木材等に貝を嵌め込むこと、金工象嵌だったら金属を嵌め込むこと。素材の数だけ象嵌があるみたい。貝の場合は螺鈿とも言うらしい。
象嵌 - Wikipedia
貝象嵌では、アワビやヤコウガイの真珠層が用いられている。真珠層というのは貝のキラキラした部分で、炭酸カルシウムが主成分の結晶らしい。サザエの殻にもあるので皆も見たことあるのでは??
ただ、もちろん真珠層だけ存在しているわけではないので、それ以外の層を上手いこと取り除く必要がある。
真珠層を薄いシート状に加工して、それを形に切り抜き、木材に嵌め込む。
理屈は分かるが簡単ではなさそうだ。
材料・道具
・真珠層を持つ貝殻
・適当な木材
・ノコギリ
・やすり
貝殻のために貝盛り合わせ(アワビ、ホンビノス、ハマグリ、サザエ、オオアサリ)を買ってみた。
真珠層があったのはアワビとサザエ。この2つを使っていこう。
作り方の手順
①貝から平らなところを切り抜く
真珠層の薄いシートを作るために、貝の平らな場所を切り抜く必要がある。
ノコギリを使って切っていこう。炭酸カルシウムなので意外と簡単に刃が進む。
アワビだったらこう
サザエだったらこう
②貝を研磨して平らにする
まずはアワビ殻でやっていこう。ただひたすらに、無心に、貝をやすりにこすりつける。
市販されているシートより厚いと思うが、とりあえず1mmくらいにした(これが限界)
③貝を成形する
貝を好きな形に成形していく。ただ雑にやってると自分みたいに割れるぞ!!気をつけろ!!
④木材を彫る
⑤貝を嵌め込み、表面をならす
次に木材に貝をはめよう。その後またやすりで磨いていく~
おお~真珠層の複雑な色味が出ている!!
やすりをかけるたびに模様や色が変わるので、作業していて飽きなかった。自分の好みに合わせてやすりを止めてもいいかもね。とりあえず家でもそれっぽいものを作れるぞ!!
おまけ
貝の平らな部分を使えば貝象嵌風のものができることは分かった。
何とかして貝の凸凹の部分を使えないだろうか。
凸凹の貝を真珠層だけにして平らに加工するとどうしても穴が開いてしまう…
だったら真珠層だけ残さなくてもいいじゃないか!!貝の外殻の色味も楽しもうではないか!!
ということで凸凹の貝を使って貝象嵌を作ってみた。
貝が凸凹なので、木材よりもへこんでいる部分が出てしまう。それが気になる場合はレジンで埋めてしまおう。
ただの真珠層より複雑な模様になった!!これはこれでありじゃないか!!
まとめ
貝象嵌っぽいのできた!!というか貝を象って嵌め込めば貝象嵌なんだから、どんだけ雑でもOK。
今回はアワビでしか試してないが、サザエもアワビとは違った色味が出て楽しそうだ。
いつもの反省だけど、自分は丁寧な作業ができない。やすりがけする時に何回か貝を割ってしまった。
皆はそうならないように丁寧に慎重に作業しようね!!
別に貝じゃなくたっていいんだぜ!!みんなも象嵌やってみよう!!
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