以前チャレンジしたイセエビ殻の加工に再チャレンジ!!
前回は薄膜や外骨格が壊れてしまい、なかなか加工にこぎつけられなかった。
反省点を活かしてレッツトライ!!今回はロケットペンダントを作ったぞ!!
前回の振り返り
イセエビの外骨格を扱うにあたり、前回のポイントを振り返り。
⇓前回の記事はこちら
①外骨格は意外と脆い
⇒ひねったり、少し衝撃を加えると割れてしまう。加工する際は強度を持たせる工夫が必要。
②外骨格をつないでいる薄膜は加工に不向き
⇒油を染みこませて柔軟性を持たせたとしても、膜が薄く耐久性が低すぎるので、どうやっても加工には向かない。薄膜はないものとして考えよう。それ以外の方法で外骨格と外骨格を接着させる必要がある。
準備
①の殻が脆い問題は、表面を何かでコーティングすれば解決できそう。知らんけど。
問題は②だ。薄膜がないので外骨格どうしをつなぐ手段がない。接着剤でつなげるだけではすぐ取れてしまう。
小さな穴をあけて部品を取り付けようにも、それに耐えるほどの強度はない…
これは詰んだか…とあきらめていたが、思わぬところにアイデアがあった。
長崎旅行に行っているときに見たステンドグラス。割れやすいガラス同士がうまいことくっついている。
この技術ってイセエビの殻にも応用できないかな??
調べてみたところ、ステンドグラスは自宅でも簡単に作れるみたい。ということでステンドグラスの材料を買ってきたぞ。
そもそも何を作んのって話よね。実はイセエビの殻を見たときになんとな~く作りたいものがあった。
それがこれ。
俗にいうロケットペンダント。なんで思いついたんだろう。卵みたいな形から連想したのかな。
完成図は以下のイメージ。
やってみよう~
加工過程
①殻のバリ取り
まずは外骨格をバラバラに。つぎに薄膜をやすりで削っていく。
その後、各殻にレジンを薄く塗り固め、強度を持たせる。
②殻に銅箔テープを巻く
殻と殻をハンダで接着できるように、かつ強度を持たせるために、銅箔テープを巻いていく。
爪で擦ってしっかり接着させよう。
③ロケット蓋の作成
まずは殻の周囲をハンダ付けしていく。
次に殻と殻を同じくハンダでくっつけていく。
久しぶりにハンダごてを扱った。こんなに難しかったっけ。
とりあえずこれでロケットの蓋は完成!
④ロケット裏側の作成&取付け
次にロケットの裏側を作っていくぞ。
難しいのはロケット蓋への取り付け。上の画像にもあるように、尾びれの棘をロケット蓋側の棘の空洞にはめる。
そうすると特別な部品を使わなくても、開閉機構が完成する。
⑤最後の仕上げ
たまたま余っていたイサキのなめし革を切って写真をはめる土台を作成。
穴にチェーンを通して…完成!!
小さめのイセエビだったので、ペンダントに適したサイズ。
ハンダ付けしたことにより強度が増しているのはもちろん、見た目もオシャレになった。
イセエビもまさかペンダントになるとは思わなかっただろうな。
まとめ
ハンダ付けによりイセエビの殻を加工することができた。イセエビだけではなく、他の甲殻類にも応用できそうだ。
不器用な自分でもできるんだから、器用な人は商品にできるレベルにまで昇華できるはず。頑張れ!!
ということでリベンジは達成!!
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