漆塗り&螺鈿細工のルアーを作ってみた(前編)

漆塗り&螺鈿細工のルアーを作ってみた。
ルアーを自作したい人、漆塗りや螺鈿細工に興味がある人は参考にしてね!

最初に

この前、ポケモン×工芸展に行ってきた。
全国のアーティストによるポケモンに関する作品が並ぶ展示会で、焼き物・染め物などなど日本の工芸品とポケモンとのコラボが楽しめる。

色んな作品が並ぶ中で、個人的に一番目を引いたものがこちら。

【電光投擲捕獲箱】未来のモンスターボールをイメージした作品とのこと。
【未知文黒御影茶器】小さいアンノーンが並んでいる…

どちらも美術家​ 池田 晃将氏の作品で、とにかく細かい螺鈿細工が特長だ。
工芸展の最後に流れている制作過程の動画にも説明があったが、貝殻をレーザーで切り出し、それらを貼って漆加工しているらしい。

レーザーの出力や貝の種類など、諸々微調整しないとこれだけ綺麗に切り出せないよね。
貝殻ごとの色を考慮しながら貼り付けていく作業を考えると、とてつもない手間がかかっているのが分かる。光の反射で見る方向によって全く異なる作品に見えるのが感動。

ふと思った。こんな螺鈿細工!ルアーにしたら!!絶対魚釣れるよね!!!
あんなにキラキラ輝くんだもん!!!根がかりしたらめちゃくちゃ落ち込むだろうけど。

必要なもの

ということで、漆塗り&螺鈿細工のルアーを作っていくよ。
今回使ったものを取り合えず羅列。

  • ・適当な木材
  • ・ステンレスの針金
  • ・真珠層を持つ貝殻、アワビシート
  • ・お好きな貝殻
  • ・漆(本透明と紺)
    ・おもり
  • ・ルアー用の針など

作成手順

今回は表層を泳ぐ魚(カマスとかダツとか)を狙うためのルアーを作っていくよ。

①木材を切る
ルアーの形に木材を切り、ルアーのボディを作っていく。

大体の大きさに木材を切り出す。
2個用意。
型紙を使って下書き。
ルアーの形に切り出す。

後工程でやすりで削って形を整えるので、この時点ではおおざっぱで大丈夫。

②表面をやする
表面をやすり、形を整えていく。

木片を両面テープでくっつけ、表面をやする。
表面を滑らかにする。
こんな感じ!笹かまみたいでおなか減る。減らないけど。

③骨組みを作成する
針金を曲げ、ルアーの骨組み(フックアイ・ラインアイ等)を作成する。
海に浸かるのでステンレスなど錆びづらい針金を使ってね、ホームセンターとかで売ってるよ。
自分は100均に売っていたステンレス製の泡だて器をバラして使ったよ。

ペンチとキリを使って針金を曲げる。
硬すぎる。これが限界。

④骨組みをボディに埋める
作った骨組みと、ルアーを沈めるためのおもりをボディに埋め込んでいくぞ。

骨組みとおもりが埋まる部分はあらかじめ削り、ボンドで接着。
万力を使ってボンドが乾くまで1晩くらい待とう。あて木もしてね。
一気にルアーらしくなってきた。

⑤ベースとなる漆を塗る
ルアーのベースの色となる漆を塗る。
漆は大きめのホームセンターに売っているが、今回は釣具屋で購入した。

ルアーや竿の修繕コーナーに売っている。今回は紺色と本透明を購入したよ。

漆は適した温度と湿度がないと固まらない。以前はそのための漆むろ(温度・湿度を一定に保つための箱)を作成したのだが、今回購入したものは漆むろがなくても固まるらしい。便利だね。

以前の漆塗りはこちらの記事をチェック!

漆の薄め液を使って、漆をウスターソース位の粘度にする。
ここで薄め液を使わないと、表層だけしか固まらなくなってしまうので要注意!!

薄~く紺色の漆を塗る。
埃がつかないように箱に入れて、1日乾かそう。

⑥アワビシートを貼る
ルアーにアワビシートを貼っていく。
アワビシートとはアワビの貝殻をシート状に加工したものであり、集魚力を高めるためにルアーに貼ったりするものだ。

裏はシールになっているので、そのままルアーに貼れる。amazonでも売ってるよ。
ルアーのサイズに切って…
貼っていく
まあいいでしょう。好きなデザインにしよう。

自分は表層を泳ぐルアーを作っているので、ルアー下部だけにアワビシートを貼ってみた。
中層を泳ぐルアーなら、全面に貼った方が魚の喰いつきが良いかもね。

とりあえず今回はここまで!続きはこちらの記事へGO!

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