色々あってアワビの貝殻をたくさん手に入れたので、螺鈿細工(らでんざいく)を家で作ってみた。
漆塗りにも挑戦してみたので、みんなも参考にしてみてね!
少しだけ高級感のある物を贈りたいときにピッタリだよ!
↓この記事の続きだよ
作り方(漆加工)
前回は木や貝殻の加工など、漆を塗る下地の準備を行った。
実際に漆を塗る前に、イメージを共有。


伝わるかな??本透明の漆は装飾に深みを出したり、表面を平らにするために使う。
とりあえず漆を塗って磨いてを何回も繰り返すので、完成まで時間がかかりそうだ。
①貝殻を貼り付ける
加工した貝殻を漆で櫛に貼り付ける。

②黒漆を塗る
黒漆を全体に塗ろう。
ちなみに漆にはペイント用の薄め液を20%程度混ぜておく。そうしないと漆がなかなか固まらず、次のステップに行けないのだ。

ちなみに自分はこのステップで細かい貝殻をいくつか散りばめ、その上から黒漆を塗り重ねておいた。
後で磨いたときに、綺麗な模様となって浮かび上がってくるといいな。

しっかり乾いていないと後で表面に歪みができてしまうので、時間をかけて乾かそう。
自分は4日程度かけて乾かした。
③赤漆を塗る
黒漆が乾いたら、赤漆を塗っていく。この赤漆は表面全体に塗り広げるのではなく、あえてそばだてて塗ることで、表面をやすった時に複雑な模様を出すのが目的だ。
ここで使用するのがスポンジ。滑らさず、押して引いてを意識して赤漆をいい感じに塗っていこう。
立体的に塗る必要があるので、うすめ液は使わないでね。


うすめ液を使っていないので、1週間ほど更にじっくり乾かした。
④⑤黒漆を塗り重ねる&表面をやする
もう一度黒漆を塗り、乾いた後に表面をやすろう。
800番の防水ヤスリを平らな板に巻き付け、水で濡らしながら磨いたよ。

赤漆も貝殻も綺麗に表面に出ている!これはテンション上がるぜい。
しかし漆の層が薄かったためか、一部の漆が剥げ、下地が見えてしまった…黒漆を再度塗ってカバーしよう。
⑥⑦本透明漆を塗る&表面をやする
現状だと表面にはまだまだ凹凸がある。表面が平らになるまで、本透明を塗る&磨くを繰り返そう。
ちなみにヤスリは1500番を使用。


塗る&磨くの工程は結構回数が必要。平らになるまで、自分は5回程度繰り返したよ。
⑧コンパウンドで磨く
表面が平らになったら、乾いた布にコンパウンドを付けゴシゴシこすっていく。
しっかり漆が乾いていないと、綺麗に磨けないぞ。


貝の破片もいい味を出しているぞ!



でも貝殻の綺麗な青色・緑色がなくなってしまった。
「本透明」の漆と言えど少し黄色がかっているので色味が薄れてしまうみたい。しゃーないね。
作り方(櫛ケース)
せっかくなので櫛を入れるケースも作ろう。



磁石で留められるケースにしたよ。作り方もクソもないね、頑張って作ろう。
まとめ
貝殻って本当に複雑な色味・模様を持っている。それを存分に活かせたかと言われるとそうではない。
本職の螺鈿細工職人は貝ごとの色味や模様を使い分け、草木や花、波などをうまい事表現できるのだ。
でも貝殻って綺麗だから、素人が適当に作ってもいい感じになる。

みんなもレッツラデン!!
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