お魚をさばいて食べるときって結構ゴミがでる。皮とか骨とか食べられないところが多いよね。
それがもったいないと思って魚革に加工してみたりもしたけど、食用に加工できるかは試したことはない。
皮の湯引きポン酢とか骨煎餅とかおつまみ系への加工はたくさんあるから、今回はデザート(ゼリー)への可能性について探ってみよう!
課題
なんでデザートの中でもゼリーにしたかというと、魚料理には煮凝りがあるから!
あれって要するにしょっぱいゼリー。魚に含まれているゼラチン質が溶け出して固まっているわけだ。
特にゼラチンは魚の皮に多く含まれている。じゃあ皮を捨てずにゼリーにできたら最高だよね。
ただ、魚をデザートにする上での課題は何と言っても魚臭さ。あれを消せないことにはデザートにはなりえない。
なんとか改善できないか、色々試してみよう。
作り方
魚屋で安かった「シイラ」を使ってゼリーを作っていく。
①シイラの皮から身をはぐ
身は魚臭さの原因になるかもしれない。まずはシイラの皮から身をはいでいこう。残った身は美味しく食べるよ!
②シイラの皮から鱗を取る
身はもちろん、鱗も魚臭さの原因になるかもしれない。後々のためにも今のうちに全撤去しておこう。
③酢をかけて洗う
魚の皮はぬめりが多少ある。酢につけてぬめりを取っていこう。
④塩漬けにする
表面の汚れ・ぬめりはやることはやった。次は魚皮の中にある魚臭い水分を抜いていこう。
ということで魚皮を丸ごと塩漬けしていく。
この時点になると魚臭さが大分収まったが、奥底に少~しだけいる。
デザートにこの匂いがあったら普通に不快って感じ。あともうちょい工夫が必要だ。
⑤ワインに漬ける
水で戻した魚皮を赤ワインに漬けこむ。匂いの上書きもできそうだし、赤ワインの中のタンニンもいい方向に作用するのでは、知らんけど。
なぜだか魚皮がボロボロになった、なんでだろう。
この時点で魚の臭いがゼロになった。というか赤ワインの匂いしかしない。
⑥温めてゼラチンを抽出
漬けこんでいた魚皮をワインごと温める。その後コーヒーフィルターで分離して、ゼラチンを抽出していく。
本当にゼラチンが溶け込んでいるか不安だったので冷やしてみると…
⑦ゼリーを作る
あとは普通にゼリーを作るだけ。魚臭さは無いに等しいが、念のため濃い目の味付けにした(美酢ザクロ味)
実食!うん、美酢の味しかしない!普通に美味しい!!
自分の味覚がしょぼいのかもしれないけれど、魚臭さはゼロだ。
ただ一点、ゼリーを口に入れるとすぐに溶けてしまう。ゼリーのぷりぷり感はあまり楽しめない。
ゼラチンで作ったゼリーってこんなもんだっけ。普通のゼリーと比べて融点が少し違う気がする、気のせいかな。
まとめ
魚のアラ(皮)からゼリーができた。てことはプリンもマシュマロもできるだろう。
次は骨を使ってデザートの可能性を探ってみたいな~
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