モンゴウイカの甲でルアーを作ってみた。
イカでしか出せない魅力溢れるルアーになったので、皆も試してみてね。
イカの甲とは
漁港で大きめのモンゴウイカが格安で売っていたので買ってきた。

コウイカしかり肉厚な身で食べ応えがあり、とても美味である。


色々特徴があるが一番目を引くのがこちら。


砂浜を歩いていると時々見かけるよね。いわゆるイカの「甲」であり、コウイカ・モンゴウイカの名前の由来になっている。
実はもともとイカは巻貝の仲間であり、この甲は貝殻の名残。昔は外敵から身を守るためのものであったが、今は浮力調整のために使われているとのこと。そのためか、甲はビート板のようにスカスカの構造になっている。

このイカの甲は、ペットのカルシウム補給のための餌(カトルボーン)や漢方薬、鋳造型など幅広~く活用されている。それらは今度試してみるとして、他の活用方法はないかな??
この素材の一番の特長は加工のしやすさ。言い換えれば脆さでもあるが、加工後に補強すればそのあたりの懸念はクリアできるだろう。とりあえずルアーを作ってみようかな!
作り方
①甲を大まかに切る
甲をルアーのサイズに切り出す。
片面が硬い層でおおわれているのでノコギリを使おう。


②硬い層を取り除く
後工程で加工する際に邪魔になるので、硬い層を取り除こう。
リンゴの皮むきみたいだね。


③ルアーの形に整える
ヤスリとカッターでルアーのボディを整える。
甲はめちゃ脆いので、丁重に扱わないと簡単にへこんじゃうよ!気を付けよう。


画像のとおり甲には年輪?成長線?が残っており、とてもとても綺麗。
まるで真っ白な木材のようだ。これはイカの甲という素材でしか出せない魅力ではないだろうか!!
④骨組みを作成&ボディに埋める
ステンレスの針金を使って骨組みを作成し、ウェイトと一緒にボディに埋めよう。




ルアーが綺麗に泳ぐために、重心とか考慮しながらウェイトを埋め込む必要があると思うけど、今回は大目に見てね。
⑤レジンで補強する
上に記載したように、現時点では甲が脆く外部からの衝撃に耐えられない。
魚がかかったら爆発四散してしまう。ということで、レジンを塗って補強しよう。



多孔質な構造だからか、レジンを塗るとすぐに染みこんでいく。
塗って・染みこませて・硬化して…を繰り返すと、内部までしっかり補強することができるぞ。
⑥アワビシートを貼る
このままではただの白いプカプカ。アワビシートを貼って集魚力を高めよう。


アワビシートを貼った後に、仕上げでもう一度レジンを塗ろう。
⑦好みで装飾
自分好みのルアーとなるように適当に装飾しよう。


イカの足をイメージして装飾してみたよ。イカの足っていうか怪獣の尻尾みたいになったけど。

このルアーを使って魚は釣れるのか!!コウイカが釣れたら永久機関が完成するぜ。
釣れたらここに追記しま~す。いつになることやら。
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