家にあるものだけで型染めしてみた

急に型染めしたくなることってあるよね。ということで家にあるものだけで型染めしてみた。
米を使って糊を作ったり、ヘアカラーを使って布を染めてみたり…。手軽にできて楽しかったので、その手順を記す。外に出るのも億劫なめんどくさがり屋さんにピッタリ!!
「染める」科学的な原理もわかって、すごいタメになったよ~自由研究とかにいいかも!

染める、とは

●そもそも染めるって何だろう。
色がものにくっつくこと?例えばコーヒーを服にこぼすと茶色に染まる。あれは服にコーヒーという茶色の色素がくっついたからだと思う。でも洗濯をすれば、茶色の色素は水に溶けだし、色が落ちてしまう。
つまりこの場合、色素と物はくっついてはいない。ただただ表面をおおっているだけ。

つまり「染める」というのは色素とものが結びついたり、色素が水に溶け出していかないような工夫が必要みたい。とここまでは想像したが、結びつける工夫/方法がちょっと思いつかないので検索検索~!

●染色の化学
調べたところによると、繊維分子と色素分子の持つ電子の状態によって染まる/染まらないが決まるんだそう。例えば繊維分子がマイナスの電子を持っていたら、マイナスの電子を持っている色素は吸着しないが、プラスの電子を持っている色素は吸着する。


で「染色」の方法を検索するとやり方がたくさん出てくる。でも今回は家にあるものだけで簡単に型染めをしたい!!
そこで思い浮かんだのがヘアカラー。あれって髪に色素が定着するんだよね??あれを使えば簡単に染まるんじゃないか??

調べたところ、カラートリートメントにはプラスの電子をもつ色素(塩基性染料)が含まれており、マイナスの電子を持っている髪の毛と結びつくことで髪の毛が染まるんだそう。
これを念頭に置いて、実際に型染めをしていこう!!

用意したもの

ということで型染めに使用するものを記載しておく。
・厚紙
・お好きな布
・炊いたお米
・カラートリートメント(ヘアカラーではないので注意!!)

ちなみに今回は木綿100%の布を用意した。木綿は弱いけれどもマイナスの電子を持っているとのこと。ってことはプラス電子持ちの色素分子が含まれているカラートリートメントで染まるはず…

染めの手順

①型紙を作る
まずは染めたい模様になるように厚紙をカットする。自分はレーザーカッターを使ったので簡単にカットできた。
今回はこんな模様。なんの模様か分かるかな~(お花じゃないんだな。答えは最後に)

②米糊を作る
炊いたお米に水を加えながら、モチモチペタペタというよりかはペチャペチャになるまですりつぶしていく。すり鉢とすりこぎが家にないので、お茶碗と麺棒で頑張った。

もったいないけど十六穀米
このくらい

③布に防染処理を行う
先ほど使った型紙と米糊を使って、型通りに防染処理を行う。
布と型紙がずれないように、テープなどでしっかり張り付けておくのが大事かな。

しっかり布を張り付けておいて
米糊を塗りつけていく!!
型紙をぺらっと剥がして
米糊の水気が飛ぶまでしっかり乾かす

そして完成したのがこちら。乾いて糊が縮み、布がくちゃくちゃっとなった。

④布を染色する
次に布を染色する。今回利用したのは、家に残っていたヘアカラーセットの中にあったカラートリートメント。

右のカラートリートメントだけ使用
塩基性染料が入ってるね

まずは水で布をしっかり湿らせる。ここでお湯を使うとせっかくかたどった米糊が取れてしまうので注意。そして布の上からカラートリートメントを塗ったくっていく。

この状態で5分程度放置後、冷水でカラートリートメントを洗い流す。
カラートリートメントをしっかりと洗い流したら、今度はお湯で米糊を落としていく。
うまくいけば米糊が付着していた部分は染まらず、しっかりと型染ができている。

おお!!白色が残ったぞ!!
しっかり乾かす

ということで完成!!ベージュで試してみたら、青色よりもしっかり染まった。
ちなみにこの柄は「タコノマクラ時々ヒトデ」でした。分かった人いたかな?

まとめ

家にあるものでなんちゃって型染めができた!!
ちなみに今回染色に使ったのはカラートリートメントのみで、繊維と色素の結びつきはまだまだ甘い。何回か洗濯したら色落ちは免れないだろう。
色素をより定着させるために、媒染作業を行うなど改善は必要かなと思う。時間ある人はぜひぜひ試してみてね。
あらためて染物って奥深いんだなあと気づけました。やっぱり職人はすごい!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました